マニホールド(マニフォールド)とは?|解説と使用例

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マニホールドとは?

マニホールドとは、複数の接続口をもち、液体や気体の流れをひとつにまとめたり、分配や切り替えするための部品です。主に油圧システムや空気圧システムなどで使用され、省スペースで効率的な流体管理を可能にします。

ブロックやバルブとして使用されることが多く、金属製品が多いですが、樹脂製品も市販されています。

マニホールドの使用例

マニホールドは、多くの産業で使用されており、その使用方法もさまざまです。

マニホールドの使われている場所
  • 自動車エンジンの燃料や排気ガス
  • 真空装置のエア回路
  • 半導体装置の薬液 など

使用例からも分かるように、制御の重要部品のひとつであり、品質管理も重要です。

マニホールドを製作するのは技術が必要?

前述のとおり、マニホールドは装置を制御するための重要部品のひとつです。複雑な設計となるマニホールドも多く、その製作にはノウハウや技術が必要です。

例えば、ブロックにドリルで穴をあけて流路を作っていきますが、管の交差する場所ではバリや切子が発生し、コンタミになる恐れもあるため注意が必要です。

小さい径の穴加工もあり、母材に対して適切な切削工具の選定などノウハウも必要となってきます。

マニホールドブロック

マニホールドブロックは、あらかじめ設計された(決められた)流路で、流体を制御します。市販されているマニホールドブロックもありますが、専用の設計で特注生産することが多い部品です。

複数のポートを持ち、それぞれのポートにバルブ、計器、フィルター、配管などを取り付けることができます。ブロックサイズや設計を工夫することで多くのポートをもつことができ、自由度が高いことが特徴です。

マニホールド・ソレノイドバルブ(電磁弁)

マニホールド・ソレノイドバルブは、流体やガスの流れを制御するためのバルブです。マニホールドバルブと記載されずに「5ポートソレノイドバルブ」のような名称で市販されていることも多いです。

ソレノイドバルブ(電磁弁)のため、電気信号による流路切り替えができることが最大の特徴です。ブロックに比べると設計自由度は下がりますが、油圧や空圧システムの自動制御には欠かせない部品のひとつとなります。

参考規格&サイト

本記事を執筆するにあたり、以下の規格を参考にしています。

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