本記事では、ポリプロピレン(PP)の特徴などを簡潔にまとめています。より詳しい情報を知りたい方は下部の「参考サイト」がおすすめです。
目次
PPはどんな材質?用途と特徴
ポリプロピレン(PP、”PolyPropylene”)は、プラスチックの一種で広く使用されている材料です。ポリプロピレンの特徴は、軽量で加工性もよく、耐熱性&耐薬品性が強い点があげられます。その一方で、対候性(対紫外線)に弱いので、屋外用途には不向きです。
主な用途では、身近なものだと食品容器やバケツなど、他にも梱包材料や医療機器部品など産業に幅広く使用されています。

PPのメリット&デメリット
前述した特徴をもつポリプロピレンですが、メリットとデメリットは以下表のようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
軽量 安価 耐久性(熱、薬品につよい) ツヤ、透明性に優れる 加工しやすい | 耐候性が悪い 接着しづらい |
ポリエチレン(PE)などと比べて硬い特徴もありますが、用途によりメリットとデメリットにもなるので記載していません。
PPのJIS規格とISO規格
ポリプロピレンに関する規格には、以下のようなものがあります。金属のように化学成分が規定されているわけではなく、名称や試験などに関する規格となります。
JIS規格 | JIS K 6899 JIS K 6921 |
ISO規格 | ISO 1873-1 ISO 1043-1 |
PPの物性
ポリプロピレンの物性は、メーカーやグレード・用途により変わります。そのためあくまで参考値となりますが、以下に物性をまとめます。本数値は、合成樹脂大手メーカーのタキロンシーアイ株式会社の情報を引用しています。
比重 | 0.91~0.92 |
引張降伏応力 | 34~35MPa |
曲げ応力 | 40~58MPa |
連続使用温度 | 100~110℃ |
PPとPEの違い
ポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)は、似たような材料ですが、以下の点で異なります。
PPとPEの主な相違点
・硬度はPEよりもPPが硬い
・PPが透明性が高いのに対し、PEは半透明・白色
・PPよりもPEの方が対候性に優れている
参考サイト
本記事を作成するにあたり参考にしたサイトは以下となります。より詳しく知りたい方はぜひ訪問してみてください。
株式会社ポリコンポ


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